コラム 京劇の女性役「旦」の手振り

2023/11/12更新

　体のあらゆる部位の連動した表現が演技となり芝居になる…今回は「手」に注目。

　演じる行当（役柄）によって違いがありますが、旦（娘役）のほんの一部を紹介します。

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蘭花掌：親指の先を中指の下の関節につけて指を伸ばす。
「旦」の手の一般的な形。

蘭花拳：親指、人差し指、中指でつまむ。
物を取る、持つ、つまむなどの動き。

蘭花指：親指と中指で小さい円を形作り、小指は少し曲げ、人差し指を伸ばす。
方向や人を指す。

　これら「旦」の手の形はその名の通り、美しい花の形にたとえられることに由来しています。

八字指：親指と人差し指で八の字を形作る。
「八年」「八人」など本来の「八」の意味のほか、顔を見上げて上のほうに両手で丸い円に形作れば「月」を意味し、それを眺めている様子を表現する。

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